【6年生】親がサポートしたい11のこと 

合格実績の良いSAPIXに入れて、先生にお任せすれば大丈夫。なんて、そうは問屋がおろさないのが、中学受験 with SAPIX。SAPIXは他塾に比べ通塾日数は少ないものの、家庭学習が多く、プリントの整理も大変。小学生の子どもが全てを管理するのはほぼ不可能。大人ですらテキストの整理や家庭学習のスケジューリングに本気で頭を悩ませるレベルで、親の負担が最も大きい塾なんて言われます。

成績が良くない時に「お子さんはここの理解が甘いので、もう少しこれをやったら良いですよ。」なんて連絡はくれません(こちらから聞けば答えてくれます)。手厚さは期待できません。SAPIX自慢のテキストと、飽きさせない討論型の授業(アクティブラーニング)を最大限活用して、親子で頑張る。それがSAPIX。SAPIXとのつきあい方については「SAPIXとのつきあい方・5つの心得」も良かったら見てみてくださいね。

息子が通った校舎では親がほとんどノータッチ(という噂で実際のところは不明)なのに、最上位のα1クラスで常に上位にいる天才くんがいましたが、そういうお子さんは校舎全体の1〜3%くらいかなという印象でした。いつも上位にいるお友達もお母さん手作りの暗記ノートを持っていると息子から聞きました。大抵の親御さんは創意工夫しながら、それぞれのお子さんに合った方法で一生懸命サポートしていたし、気の合うサピママ友とは常に情報交換をしていました。

親がサポートできることは沢山あると思いますが、主な例を11あげてみました。6年生の前期と後期でも大分変わってきます。勉強ではサポートできることが減りますが、後期は入試に向けて何かと忙しくなりますね。いよいよ総仕上げです!

6年生・親がサポートしたい11のこと
  1. 知識の定着をサポートする(一問一答)
  2. 勉強しやすい環境づくり
  3. 学習スケジュールづくり(子どもと一緒に)
  4. 間違えた問題をコレクションする
  5. 苦手な単元を把握する
  6. 志望校調べ、イベントに参加、通学シミュレーション
  7. 有名中&過去問のプリントとスケジュール管理
  8. 志望校&併願校の決定と資料づくり
  9. 出願書類の準備・出願、入試スケジュールづくり、入学の手続き
  10. 送り迎え(必要であれば)
  11. 体調とメンタルの管理

1. 知識の定着をサポートする(一問一答)

6年生の夏まではまだ新しいことを習う教科(社会)もあるので、5年生の時と同じように、子どもに教わる姿勢でたまに勉強に付き合えるといいですよね。塾から帰宅後、夕食の時に「今日は何を習った?何が面白かった?」と授業について振り返ることもオススメです。子どもに教わることについては、【5年生】親がサポートしたい8つのことに書いてありますのでそちらもご覧になってみてくださいね。

とにかく、6年生の算数なんて難しすぎて私にはお手上げでした。いくつかの特殊算を組み合わせた超難問です。「中学受験は親が9割」で有名な西村則康先生のお話では、30年前に開成中で出題されたものと同じような問題が今は普通で、偏差値40~50くらいの学校で出ているそうです。それだけ難化しているんですね。そんな問題を解いている子どもたちはすごい!です。

6年生後期になると総仕上げの段階に入ってくるので、これまで学んできた沢山の知識をもう一度思い出して整理して(つなげて)定着させることが大事になります。

国・理・社のテキストの最後には知識のまとめのようなページがついてくるようになりました。理社は「知識の総完成」という名前で「知完(ちかん)」と呼んでいましたが、知完の解答ページ(答えが赤字になっている)を取り外してB4のファイルにまとめていました。社会の用語のまとめもファイリングしていました。

ファイルには赤シートを挟んで、リビングのソファーの前にあるローテーブルにいつも置いておき、赤シートを使って知識の確認をしてもらいました。入試までに全ページを2周。ファイルの表紙にエクセルで作ったチェック表を貼り付けて、何回やったかチェックしました。1周する毎にご褒美もあげました。

息子は記述式の入試問題を出す中学校を志望していたので、コアプラスをやるだけでは物足りない感じがして、理科の「ポイントチェック」の解答ページも同じようにファイリングして2〜3周。

国語もことわざや慣用句で一問一答できますよね。知識ものはよく一問一答で親子でテンポよくやっていました。それなら簡単に手伝えるし、子どももひとりでやるより楽しそうなのでオススメです。

親は、年間学習表も忘れずにチェックしておきたいです。どの回では特に何を理解するべきかがちゃんと書いてあるので、親がその点を意識して子どもの理解度を確認できると安心です。

母

だんだんと勉強内容についてはサポートできなくなっていったなぁ。

2. 勉強しやすい環境づくり

6年生になると、土曜特訓、秋からは日曜日のSS特訓、有名中(有名中学入試問題集)プリントと過去問プリント、、とプリントの量がえげつないことになってきます。通常授業4教科で8箱だったファイルボックスは最終的に20箱以上に。スペースの都合で週末の分のテキストについては終わっていないものと終わったものとを別のファイルボックスに分けて入れることは出来なくなりました。

サピにノートやテキストや資料を持っていくため、授業ごとにジッパー付きのファイルケースも使っていました。こちらも4色。算数は青、国語は赤、理科は緑、社会は黄色です。新しいテキストを教科別にファイルケースに入れて持ち帰り、ファイルケースごと棚のボックスへ。家庭学習が終わっていないテキストがすぐに分かります。

6年生の後期になったらリビング学習から半個室での学習に切り替えました。勉強時間も1日10時間くらいになってきて、リビング学習では集中できなかったり、お互いに負担になることもあったので、リビングルームから見える部屋に机を置き、リビングに背を向ける状態で壁に向かって勉強しました。壁一面にテキストを入れた20個以上のファイルボックスが並びました。半個室と書いたのは常にドアを開けて、リビングから息子の背中が見えるようにしていたからです。暗記ものは、気分を変えてソファーでやっていました。ローテーブルの上には暗記もののテキストやファイルが並んでいました。

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母

反抗期も始まって、親子の距離感が変わってきてたこともあるよね。勉強しなくてもデキるタイプではなかったから10時間以上やる日もあったけど今思うと本当によく頑張った。あんなに勉強していたのが嘘のように、今はほとんど勉強してない!

3. 学習スケジュールづくり

ほとんどのお子さんが自分で学習スケジュールを立てられません。計画性を司る脳の司令塔「前頭葉」は脳の中でも一番ゆっくり発達する場所で、10代から20代にかけてが成長のピークなので小学生高学年ではまだまだ未発達なのだそう。

6年生になると土曜特訓や日曜日のSS特訓などが始まったり、有名中学入試問題に取り組んだり、過去問に取り組んだり、模試を受けたり、本当に忙しいです。これを全て子どもだけで管理するのは普通は無理だと思います(普通じゃないお子さんもいます!)。

スケジュールがかなり複雑になってくるので、我が家ではエクセルでオリジナルのスケジュール表を作っていました。通塾のスケジュールに合わせて、〇曜日〇時に算数の〇〇、とできるだけ具体的に決めます「さ〜て何をしようかな」と考える時間を作らないことが大事です。分かりやすくするために教科ごとの色分けもします。

少し先のテストも意識できるように2週間分のスケジュールです。B4の紙にプリントしていました。エクセルは得意ではないのですが、こちらからファイルがダウンロードできますので良かったらご参考になさってください。

4〜5年生の時より長時間勉強できるようになっていますが(やることがいっぱいあるから仕方がないですね)、我が家では1回の授業の家庭学習を全教科それぞれ2回〜4回に分けてやっていました。

なので、スケジュール表には、算数No.15の1/4、とか、社会No.15の3/3、と書き込んでいました。

理科や社会も6年生になるとテキストの演習問題のページがかなり増えますよね。それを1日で終わらせるつもりで長時間同じ教科をやるよりも、我が家では数回に分けて、数日かけてやる方が良かったです。同じ回の復習を数回に分けることで反復の効果もあります。

エクセルでチェックリストを作って、終わったものを本人にチェックさせていました。

例えば、6年生の夏休み前までのチェックリストはこんな感じでした(算数と国語の部分だけですが)。算数は4日に分けてやっていたようです。これに、日々のルーティンである、基礎トレや漢字の要、言葉ナビ、テスト前には、デイリーチェックで間違えた問題を集めたミスコレクションもやります。

後期になってSS特訓や過去問が始まると、平常授業の復習をする時間があまり取れなくなるので、1回分の授業の復習を2〜3回に分けてやることはできなくなりました。後期の保護者会で先生に言われた家庭学習の優先順位を参考にして、取捨選択をして、スケジュールを組みます。6年生の12月頃の我が家のチェックリストがこちらからご覧になれます

やる気になれない時には、チェックリストを全部クリアしたらお菓子ゲット、とか、ゲーム〇分追加!など小さなご褒美を用意するのも手です。

算数の基礎力トレーニングは朝がオススメです。「朝の基礎トレ」は習慣にします。入試本番直前までずっと基礎トレは続きます。算数の先生にはとにかく基礎トレが一番大事、と言われていました。

計算問題のスピードと精度をあげるためタイマーを使って取り組みます。算数の先生から基礎トレ10問を7分で、と言われて頑張っていました。計算問題が速く正確に解けると、テストの時に後ろの大問にかける時間が増やせますよね。タイマーは、7分、とか、15分、など細かな時間設定が簡単にできる学習用のものが断然オススメですよ。ノーミスならゲーム時間を10分追加なんて、人参をぶら下げてやっていました。

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勉強する場所を変えるのもオススメですよ。暗記ものはソファーの前にあるローテーブルに常に置いておいて、ソファーに寝転んでやってもOKにしていました。

暗記ものは寝る前に。これは有名な話ですが、脳は寝ている間に記憶を整理して定着させるからです。睡眠時間もたっぷり取らないと定着しないそうです。

体調やメンタル管理の上でも、睡眠時間は絶対に削っちゃダメなんですって。自身の経験から夜中まで勉強するのが受験勉強だと思っている親御さんが時々いますが、中学受験では睡眠時間を削ってもデメリットしかありません。我が家では、6年生の後期でも最低8時間は寝かせていました。

このスケジュールづくりですが、できるだけ早い段階からお子さんと相談しながら一緒につくることをオススメします。6年生になると、男の子も思春期に入ってきて反抗的になったり、ストレスなどから、親子の衝突が激しくなってきます。その時に、スケジュールを全て本人が管理するのは無理でも、半分でも自分で計画を立てられると衝突が減らせます。反抗期の子どもでも、自分自身で決めたことは守りたいと思うようです。

6年生になると、SAPIXの先生からも「親御さんは少し手を離すように」と言われました。でも、我が家の場合はずっと母の私がスケジュールを組んでしまっていたのと、6年生から成績が落ちたので、うまく手を離すことが出来なかったんですね。それでも、後期になると息子自身でもやるべきことの管理ができるようになっていましたが。。

母

6年生になると何度か激しいバトルがあって、逆上してテキストを庭に放り投げたこともある(笑)。そういうことが起こるのは大体満月とか生理前とか。気が立ってる時は要注意ね。ママ友とも、今日満月だから気をつけよ~なんてLINEしてたっけ。コロナの心配も重なってみんなストレスMAXだったよね。でも、合格発表の時は息子と抱き合って泣いたよ。。

4. 間違えた問題をコレクションする

これは結構手間なのですが、すごく大事です。算数と国語の毎週の授業時にやる確認テスト(デイリーチェックや基礎力定着テスト)と、マンスリーテストや組分けテストの4教科で、正答率が50%以上の問題を間違えたら、その問題をコレクションしておくのが良いです。(間違いが多かったら、その時のレベルに合わせて正答率70%以上のものだけにするとか、あまり欲張らず無理のない範囲で。)

入試では、理社より算国の配点が大きい学校が多いです。SAPIXはスパイラル方式で何度も同じ単元を繰り返しますが、繰り返す毎にレベルは高くなっていくので、特に算数は確実に理解を積み重ねていきたいところです。週一の確認テストはしっかりおさえておきます。理社が得意で上位にいるお子さんは早めに手を打たないと、6年生になってみんなが理社を仕上げてくる頃に成績が急降下します。とにかく大事なのは算数と国語です。

後期になるとテストも増えてくるので、ミスコレクションも頑張りすぎず、取捨選択します。

私が間違えた問題をコレクションするのに使っていたのは、スマホのスキャンアプリ。スキャンアプリで間違えた問題と、その解説と答えを撮影して保存しておきます。週一の確認テストの間違いは、当日か翌日には解き直しをしますが、コレクションしておいたものをマンスリーテストの前にまとめてプリントアウトしてもう一度解いてもらいます。これは効果がありますよ。Wi-Fiでプリンターに繋がっていると楽です。

この間違いコレクションでまた間違えてしまう場合は再度テキストに戻って確認したり、質問教室に行けると完璧ですが、くれぐれも頑張りすぎには注意です。

我が家では、6年生の春にA3サイズまでプリントできるプリンターを購入しましたが、こんなに効率が上がるならもっと早く買っておけば良かったと思いました。サピのテキストがB4なので、B4がプリントできるとかなり重宝します。過去問をやるようになると、A3もプリントしました。

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母

間違いコレクションづくりは面倒だけど、日々のルーティンとして淡々とこなす。。これをやっていると「5. 苦手な単元を把握しておく」が自然とできちゃうから。忘れちゃう時があっても大丈夫!

5. 苦手な単元を把握する

入試本番に向けて、苦手単元の補強や、苦手意識の克服をサポートすることも重要になってきますね。

うちの息子は理科の生物と物理が苦手でした。そもそも全く興味が無く、観察しようという気持ちが皆無だからです。男の子は植物に興味がない子が多いですね。理科は、物理(浮力、てこ、滑車など)、地学(太陽、月、星など)、生物(植物、動物、人体など)、化学(水溶液、溶解度など)、など単元がとても多いので、何かしら苦手なものがあるはずです。

理科の苦手な単元についてはよくスタディサプリで同じ単元の講座を見ていました。サピの先生とはまた違ったアプローチで解説してもらえるので理解が深まったみたいですよ。社会も見ました。スタディサプリでも個性的な先生がいるので楽しんでいました。算数については、サピの先生と教え方が違って混乱するといけないので見ませんでした。

算数の立体図形も最後まで苦手でしたね。6年生の冬、苦手意識克服のために12月から数回、SAPIX準拠の個別指導塾PRIVATOを利用しました。最後の最後に弱点補強のために利用する方も案外いるそうです。算数の間違いコレクションの中から特に苦手な問題を集めて持って行ったり、理科の苦手単元も持って行きました。個別指導でじっくり教えてもらうとしっかり解けて、入試前に自信をつけることが出来ました。

学校によって入試問題の傾向がはっきりとあって、入試問題は学校からのラブレターなんて言われたりします。苦手分野を把握しておくことは志望校選びの際にも役立ちます。これが、中学校との相性というものなんですね。

母

志望校も決まって目標がハッキリしてくると、6年生後期から他塾と併用するお子さんもいたよ。後悔しないように残りの時間でみんな最善を尽くそうとしてたね。

6. 志望校調べ、イベントに参加、通学シミュレーション

新型コロナが出てきてから、実際に学校に足を運べなくなってしまって、受験勉強をするお子さんのモチベーションを上げたり、維持することが難しいという話を聞きます。これは本当に困っていらっしゃるんじゃないかな。。残念なことです。

6年生になると塾やテストで本人は忙しくて行けなくなってしまうのですが、もしタイミングが合えば、お子さんも一緒に気になる学校に行ってみてください。ここは違う、とか、思っていたよりも良い感じ、など、本人の直感はかなり当てになります。なので、見学の際はあまり親の意向や感想を伝えず、本人に素直に感じてもらったほうが良いですね。行ったら得るものは必ずあるので色々な学校のイベントスケジュールをチェックしてみてください。

イベントの無い平日でも、校門の前に行くだけでも意味があります。我が家では、遠くて通うのが大変かもしれないと心配していた第一志望の学校まで、平日の朝、通学時間に合わせて行ってみる、”通学シミュレーション”をやりました。

ご縁があって合格すれば毎日通うことになるので、電車やバスの混み具合や乗り継ぎにかかる時間なども確認。登校する生徒さんたちの雰囲気や持ち物なども見ることが出来て、すごく参考になりますよ。息子も「楽勝で行ける!」と思えたようで、やる気もアップしました。平日なので、小学校が運動会や授業参観などの振り替え休日だったりすると良いのですが、遅刻させるのもアリだと思います。そのくらい、通学シミュレーションはオススメです。

志望校選びの際には、校風マトリクスという表がとても参考になりますよ。自主性を重んじるか、管理系か、革新・体験を重んじるか、保守・知識を重んじるか、それぞれの校風が分布図になっています。自分で考えて動きたいタイプのお子さんは自主性を重んじる学校が合うし、様々なプログラムを用意して手厚く管理してくれる環境の方が伸びるタイプのお子さんは管理系の学校が良さそうです。偏差値だけで決めずに、うちの子”らしい”と思える学校探しをしてくださいね。

母

息子が好きそうだと思って、4年生の時に文化祭に行った学校に今通ってるの。電車で1時間半もかかるけど楽しそうに通ってる。その時にピンときた本人の感覚はやっぱり正しかったみたい。

7. 有名中&過去問のプリントとスケジュール管理

過去問と聞くと「いよいよ!」という感じがしますね。有名中とは、有名中学入試問題集のことで、SAPIXでは夏前に購入して、先生の指示に合わせて授業の家庭学習と並行して家庭で進めて行きます。これが分厚いんですね。有名中はコピーしやすくするためにも裁断することをオススメします。

1冊の中に男子校、女子校、共学校と分かれているので、そこで3分割にしてしまいます。分けたいページを思いっきり開いて太めのカッターで縦に割くことが出来ますよ。すると厚みが減り、コピー機でコピーしやすくなります。

有名中で色々なタイプの入試問題を解くことで、知識の穴や弱点についても確認できます。ネットで調べると合格最低点や合格者平均点を公表している学校も多いので、よし受かった!なんてゲーム感覚で楽しそうに解いていました。

B4、A3サイズがプリントできるプリンターは必須でした。我が家ではブラザーのMFC-J6583CDWという機種を使っていました。必要充分。両面印刷はいらなかったです。6年生の春に購入しましたが、有名中や過去問が始まってからはフル稼働。復習したいテキストなどもバンバン印刷しました。インクの価格も含めてやはりブラザーがオススメです。大きくて場所を取りますが、受験終了後にはメルカリで売れました。笑

過去問(赤本)は、第三志望校までの3冊を購入しました。それ以外の学校の過去問は、四谷大塚の過去問データベースを使いましたよ。パソコンとプリンターをWi-Fiで繋いでおけば、四谷大塚のサイトの方が印刷が楽だったので、第1~3志望校についても四谷大塚のサイトを使ってプリントすることが多かったです。でも、解説は無いのでやはり過去問の購入は必要ですね。

過去問はできるだけ、本番と同じサイズで解きたいです。ですので、できれば事前に本物を入手されることをオススメします。入手できなくても本番のサイズを調べて同じように印刷してくださいね。入試の失敗談で、最後のページの裏に問題があることに気づかなかった!という話を聞いたことがあります。学校によって試験問題と答案用紙のサイズや形状が違うので、肝心の入試当日に戸惑わないように本番と同じサイズと形状にして、本番と同じ時間で解きます。答案用紙は特に同じサイズにしてくださいね。

過去問は冬期講習が始まるまでに、第一志望校は10年分やるように言われました。第二志望校は8年分、第三志望校は5年分、だったかな。先生によっても指導が変わると思います。冬休み明けはコロナの心配もあり、早めに小学校を休んだので空いている時間でさらに解きました。第二志望校も10年分、第三志望校も8年分くらいは解きました。ただでさえ忙しい6年生後期のスケジュールに上手に過去問を解くスケジュールも加えていかなければなりません。癖のある問題が出る学校の場合は必ず10年分は解いた方が良いです。

冬期講習が始まる12月末までの土曜日の午前中に、過去問をやるスケジュールを入れていきました。週1日だけだと案外日数は無いもので、直しを含めるとそんなに沢山できません。計画的に進めましょう!

入試直前期には、滑り止めの第四志望、第五志望の学校の過去問も知識の確認と思って1〜2回分解きました。

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母

過去問を始めると、”学校との相性”を感じられて面白かったな。やっぱりここが好きだ、って本人も実感できたみたい。先生にも言われるけど、早い時期に過去問に取り組んじゃダメですよ。ちゃんと全体が仕上がってきた秋以降で。でも、親は早めに目を通しておいても良いかも。相性を見るためにも。

8. 志望校、併願校の決定と資料づくり

SAPIXでは、6月と11月に個別面談がありました。コロナ以降でしたからZoomでの面談でした。事前に提出した志望校の調査書を見ながら、担当の先生と30分間お話しましたね。あっという間に終わってしまうので、気になることや聞きたいことは予めメモして準備しておいた方が良いですよ。結構話が脱線してしまって肝心なことを聞き忘れてしまったりします。。SAPIXには手厚さを期待していなかったけど、校風についてもはっきりとアドバイスをくださって、ああ、案外よく見てくれているんだな、なんて思えました。笑

6月は確認程度のお話でしたが、11月はもう少しリアルな話になってきます。息子の成績が第一志望に届くか微妙でしたから心配していましたが、第一志望を変えないでOKとのことでした。学校別サピックスオープンで30~50%の確率でも、先生がGOを出したら大丈夫だったというケースは多くて、逆に、先生から第一志望校の変更を提案されたけど、サピックスオープンで80%が出ていたから変えなかったというケースでは本番で残念、ということもありました。

1~2回の模試の結果ではなく、日々の授業や授業テストでの理解度、学校との相性などで先生も総合的に判断されているのだと思います。サピで過ごしている時間はとても長いし、親には見せない子どもの姿を知っている先生の判断が最終的に一番正しかったと思いました。色々なお子さんの入試結果が先生に言われていた通りになって、ママ友と感心したのを覚えています。

でも、お子さん本人の強い意志で絶対に第一志望校は変えないという場合、それは変えない方が良いですよね。全然偏差値が足りていなくても合格することも結構ありました。何があるか分からないので、挑戦しなかったことを後悔するよりも、最後まで貫いた方が絶対に気持ちが良く終われますよね。

志望校や併願校が絞られてきたら、学校の情報をそれぞれファイルにまとめておくと良いです。学校パンフレットや、サピア(SAPIXの情報誌)で特集されていた記事、合格体験記、入試当日のレポート、他雑誌や新聞などの記事、ですね。子どももすぐに見られるところに置いていました。合格体験記は入試直前に読んでモチベーションを高めていたみたいです。

母

受験本番には何があるか分からないから、先生も「大丈夫ですよ」なんて言ってはくれないけど(親はその言葉が聞きたいんだけどね)、GO出してくれたら自信を持って挑戦して大丈夫じゃないかな。

9. 出願書類の準備・出願、入試スケジュールづくり、入学手続き

これは親として最も大事な仕事で失敗は許されませんね。。SAPIXの入試関係の説明動画でも失敗談を紹介していましたが、特に入試期間中は体力的にも精神的にも親子でいっぱいいっぱいになっていますから、まさかの「うっかり」がたまにあるようなんです。私は自分の脳みそを全く信じていないので、この手続き関係は夫婦で入念に確認しました。

学校によって、願書の形式、提出日、提出方法、本番の持ち物、休憩時間の過ごし方、合格発表方法、入学手続きの日時、金額、入金方法、全て違います。複数の学校を受験する方がほとんどだと思いますが、それらの情報を間違えないようにまとめて管理しなければなりません。

支払い関係が特に気を遣います。クレジットカードや振込みの限度額を確認することも重要です。第二志望校の入学金を払った後に、第一志望校の繰り上げ合格が分かって、2校分の入学金を支払うなんてこともよくありますし、2校で済まないケースもあります。。色々な可能性を考慮しておいた方が良いです。支払い期限までに入金できずに合格取り消しなんてことにならないよう細心の注意を払います。

入試前になると発売される「中学受験進学レーダー 入試直前特別号」は色々な体験談、失敗談、情報をまとめて書き込める表やスケジュール表などもついていてオススメです。ドキドキしながらかなり読み込み、入試期間中の動きをイメージしましたよ。

我が家では食事のメニューまでスケジュールに書き込んでいました。験担ぎのつもりでトンカツを食べて具合が悪くなったり、スタミナをつけようとして鰻を食べて骨が喉に刺さったりというようなことが無いように(あるそうです)、いつも通りの消化の良い食事でいつも通りに送り出してあげるのが良いですよ。

母

我が家では入試前日に豚汁を大量に仕込んでおいたよ。連日のテストと合格発表で親の方もヘトヘトだから、食事の支度も楽になるように。忙しいからって慣れない場所で外食をして何かあったら心配だしね。具沢山お味噌汁なら栄養もとれるし、消化もよいし、身体もあったまるからオススメ。

10. 送り迎え

6年生になると平日は週2回。お母さんと一緒にいるところをお友達に見られたくないと思うようになるので、朝から塾バッグで登校し、夏でも痛まない食べ物、ゼリー飲料やソイジョイなんかをバッグに入れておきました。足りなければ自分で買わせたりもしました。コンビニで何かを買うのが嬉しいお年頃。

息子は電車に乗って中規模校舎に通っていたので出来るだけ通塾の負担を減らしてあげたいと思い、帰りは最寄り駅まで迎えに行っていました。

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夜のお迎えは、近所のお友達のママやパパが乗せてきてくれることもあったりしてすごく助かったなぁ。素晴らしい戦友のおかげで3年間がんばれた!

11. 体調とメンタルの管理

5年生の時に平日週3回通塾して大分体力もついてきたかと思います。長時間勉強する体力も。SAPIXの5年生を乗り切ったら、あとはもう本番まで勢いに乗ってGO!です。

6年生になると「残りあと〇ヶ月だから頑張ろう!」と踏ん張れるようになるんですよね。授業時間は伸びますが、平日が2日間に戻り、土曜日を入れての3日間になるので少し楽になったように感じました。後期はさらに忙しくなり、体力勝負になってきますが、スポーツを続けていたお子さんは体力も集中力もあるので、夏以降にグングン成績を上げてきたりしましたね。これはよく言われていることですが本当でした。

これまで習い事でスポーツをしていたお子さんが急に勉強だけになると調子が狂うと聞きました。そういうお子さんは勉強の合間に近所をジョギングしていましたね。かっこいい。とにかく、勉強をしている時間が長くなりますから、勉強の合間に少しでも体を動かせると良いです。夏休み中は小学校もお休みなので、勉強スケジュールの中に運動や散歩も取り入れてくださいね。適度に運動した方が血流が良くなり、脳に酸素も沢山届くで集中力もアップします。

2020年はコロナで学校も休みになったり、サピも休講になったりして体力を持て余していたので、我が家ではトランポリンを導入しました。音楽をかけながら踊るようにして跳びました。5分間で1kmジョギングしたのと同じくらいのカロリーを消費するそうです。受験本番まで体力維持や固まった体をほぐすために毎日跳んでいましたよ。

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感想(65件)

後期になると、過去問を解いたり、模試を受けたりして、これまでぼんやりとしていた志望校への道がどんどん現実味を帯びてきます。このままじゃ厳しいんじゃないかと、親子で不安になったりします。それでも、親は常に前向きな声がけを心がけましょうね。最後の数ヶ月でググっと伸びるお子さんも本当にいました。

とにかく忙しくてストレスの多い日々です。思春期も始まって親子バトルも増えます。体力的にも精神的にも安定した状態でいるために、生活リズムを崩さないように気をつけていました。手づくりの温かい食事で栄養もしっかり摂れるようにします。サプリも利用していましたよ。過酷な中学受験に挑む小さな体と心を支える一番大事な要素は、愛情たっぷりの日々のごはんだと思います。親子バトルをしても、温かい食卓を囲む時間を大切にしていれば大丈夫。

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母

お母さんも難しい顔で成績表ばかり見ていないでちゃんと気分転換しないとね。お子さんが学校やサピに行っている間に、好きなアイドルの番組を見たり、韓流ドラマを見たり、ショッピングをしたり、お友達とお茶をしたり、リフレッシュしよう。笑顔で「おかえり!」が言えるように。